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「ひのさんぽ」

「ひのさんぽ」について

 「ひのさんぽ」はホームページ編集部が日野市内を散歩しながら日野の魅力をお伝えするとともに、日頃感じたことを記述したものとなっており、東京土建一般労働組合日野支部の意思決定や方針と照らし合わせて合致しない部分がある場合もございます。
 あくまで、読み物としてとらえていただくことをお願いするとともに、不都合がある場合は文章の訂正も行なう場合がございますので、あわせてご了承いただきながらご覧いただきたいと思います。
 
 
 

ひのさんぽ 第5号

2020-04-10
  4号を出してから久しく時が経ってしまっていた。今回はセンチメンタルな書き物を。
 2020年4月8日と9日はスーパームーンということで、夜、空を見上げてみた。私にとっては久しぶりに見る月なので大きさの違いは判らなかったけれど、本当に月は美しく大きく輝いていた。こんな時に新型コロナウイルスで、街は緊急事態宣言により自粛となった。桜はこの事態を横目に、満開からすでに桜吹雪で路上に桜のじゅうたんとなり、花はハナミズキやツツジへと変わっていく。人の心も現実も、それに乗って移ろいで行けばいいのに。心はどこかの隙間に挟まったままで動けないでいる。手を伸ばして助けが来るのを待っているの?しかし、その手は遠くに延ばされて、私のすぐそばには見えないし、届かない。私はその手に何を期待し、何を待っていたのだろうかと考え、私はその場で縮こまって行き場を失ってしまう。月が夜空で一番美しく見えるこの日、私にはその月の明るい光さえ届かず、月の影しかここにはないと気づく。いつ私のもとにも月の明るい光は届くのだろうか。こんな春の光を浴びて、花々は誇らしげに咲き、楽し気に唄い、喜びにあふれた顔を見せているのに。私は月の光のもとでもいいから咲いていたいのに。特にこんな大きな月の光がある時には。
 
 
 

ひのさんぽ 第4号

2018-05-21
 五重塔が見事な京都にある東寺を建てたのは誰でしょう?難しいかもしれないので質問を変えて、名古屋城を建てたのは誰でしょう?▽明治維新から150年にあたる本年、大河ドラマもそのゆかりのある人物が描かれています▽明治維新は大々的な一連の改革を指し、その範囲は中央官制・法制・身分制・地方行政・金融・流通・産業・文化・外交政策など多岐に渡り、どこまでが明治維新か定かではありませんが、欧米列強の進出に起源されています。佐幕か討幕か。攘夷か開国か。江戸末期の思想は入り乱れました。江戸幕府による大政奉還を受け、王政復古の大号令によって明治政府が誕生したと言うのが幕末の流れです▽話しを最初の質問に戻しますが、正解は「建築職人」です。私たち建築職人は千年の歴史を超えても「居なくてはならない存在」なのです。自分の技術を安く売らず、正当な評価のもと賃金・単価を受け取る運動を継続し、若手に私たちの技術を引き継いでいく。それが東京土建の建設労働運動なのです。

ひのさんぽ 第3号

2017-11-20
  日野市は坂が多い。坂と言うか、小高い山?的な感じもする。坂が多いことで有名な市街地として、東京、長崎、サンフランシスコ、ナポリなどが挙げられるそうだ。東京で言えば、港区は120近く、坂のつく通りがあるらしい▼坂は台地と低地をつなげる道。低地は台地を川や海が侵食してできたところ、あるいは土地が隆起して台地が出来たので比較して低地となったというところか。台地は侵食によってできた低地と比較して台地となったか、隆起で台地になったかだ▼ややこしい話は置いといて、人生はいい時もあれば悪い時もある。今、自分の人生は低地なのか高地なのか。低地があるから高地があるのか。高地があるから低地があるのか。そんな事を考えながら多摩動物公園を歩いた。動物たちに「そんな深く考えなくていいんだよ」と言われている気がした。

ひのさんぽ 第2号

2014-03-01
  日野市は言わずと知れた新選組のふるさとだ。副長の土方歳三や井上源三郎のゆかりの場所が数多く残る。今日も、地図を広げながらそのゆかりの場所を巡る女性が数人。歴女でなくとも新選組ファンの女性は多い▼京都にのぼったのちの新選組隊士たちは、壬生浪士隊として会津藩預かりとなる。その後、池田屋事件などで、幕府警備の要職を担っていった。当時の京都は倒幕派であふれかえり、幕府の絶対的権力も衰えが見え始めていた。西の方から倒幕派が力をつけ、徐々に幕府軍勢力が寝返っていく。しかし新選組は江戸幕府、もっと言えば会津藩の松平容保に恩義を感じ、最後の最後まで新政府軍と戦うこととなる▼新選組と同様、江戸幕府のもと最後の最後まで戦い、悲しい結末となった白虎隊は会津、いわゆる福島県だ。義理堅く、忠義を尽くす福島県民の中の8万5589人(平成26年2月13日現在 復興庁データ)もの方々がいまだ避難生活を余儀なくされている▼4年目に入る3・11を前に一刻も早く避難生活から復帰できることを、日野宿本陣の前で腰を下ろしながら祈った。

ひのさんぽ 第1号

2014-02-10
  「この国は誰が作ってるの〜?」という子供の問いかけから始まるCMが最近好きだ。「俺だよ、俺」「いやいや、俺だよ」「俺、忘れてね?」と、様々な職種の格好をした同一の俳優が答えるという作りのCM。同一の男性俳優が様々に扮しているのでやむを得ないのが、女性が登場しないのがちょっぴり残念▼現代社会では、女性の社会進出は目覚ましい。仕事では、寝る間も惜しんで仕事に没頭するために、職場に寝袋を用意してる女性もいるそうだ▼女性も子供を産んで育児するとなると、今度は「寝る間を惜しんで育児」となることが多い。東京都の待機児童は昨年4月のデータで8117人と全国最多だ。どの親も子供への愛情は何よりも最上級であることは言うまでもないが、子供をすくすくと育てられるための国や都のソフトやハード面での社会環境整備も重要であることも言うまでもない▼今回当選した東京都知事の公約の「(社会福祉も含めて)世界一の東京」まで望まなくても、最低限の「人に優しく、安心・安全の東京」を望む都民はたくさんいる。まだまだ雪が解けない小高い山に囲まれた多摩動物公園前の広場で楽しそうに雪合戦をしている子供たちを眺めながらそう思いました。
 
東京土建一般労働組合
日野支部
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